ニッカウイスキー宮城狭蒸留所は、その名の通り、宮城県にあるウイスキーの工場です。
工場ですが、一般の方向けに工場見学を行っている素敵な観光施設でもあります。
見学に興味はあるけど、時間は?予約は?場所は?期間は?…色んな疑問がありますよね。
すべての疑問はこの記事で網羅しているので、行く前には読んでいただけますと幸いです。
もちろん筆者も実際に行ってきました!
ニッカウイスキー宮城狭蒸留所とは?
ニッカウイスキー創業者の竹鶴政孝さんがこの地を訪れた時、近くを流れる川の水の美味しさに感動し、ウイスキー作りをここで始めると決め、1969年(昭和44年)に「宮城狭蒸留所」として完成した建物です。
北海道・余市で第一の蒸溜所を設立後、第二の蒸留所がこの宮城に作られた理由は、川の水の美味しさもさることながら、ウイスキー作りに適した風土と気候がこの地には備わっていたわけです。
無料見学に参加すると、このあたりの詳しい説明が聞けますよ
宮城狭蒸留所の見学について
見学に関する情報をざっとまとめるとこうです。
料金 | 無料 |
予約 | 必須では無いが、予約した方が安全 |
見学の所要時間 | 約1時間 |
営業時間 | 9:00~16:15 ショップは16:30まで |
休業日 | 2024/8/23・年末年始 |
電話番号 | 022-395-2865 |
公式の予約ページ | https://distillery.nikka.com/miyagikyo/reservation |
見学料金
一番気になる料金ですが、蒸留所見学に関しては無料です。
無料でガイドのお姉さんが先導してくれながら、工場内の施設について説明してくれます。
別途、有料セミナーもありますが、今回ご紹介する見学ツアーは無料なのでご安心ください!
予約方法
予約方法については、電話とwebから出来ます。
web予約は前日の11:59まで。
電話予約は前日16:15までです。
開催時間は、上記記載のとおり、9時から30分刻みで受け付けており、最終受付時間が15:00となっております。
営業時間は16:30分までですが、ショップの最終入場時間が16:15までなので、「大体16時には閉まるんだな…」と思っていたらいいと思います。
なお、web受付は、公式予約サイト見ると、「毎月15日に翌1ヶ月分の予約が可能」とのこと。
そのため、この期間内の予約ではない場合は、電話予約の方が早そうです。
見学の所要時間
約1時間となりますが、内訳はこうです。
私も実際に行ってきましたが、大体1時間てところですね。
買い物も最後に約10分とありますが、無料試飲が終わったら、その後、すぐ隣のショップで自由に買い物して、買い物終わったら自由に帰って大丈夫でした。
実質、無料試飲終われば、自由に帰れるので、最低でも見学ツアーの40分はかかる目安で行くと良いと思います。
休業日
現時点(2024/03/11)の状況では、「2024/8/23」と年末年始と宮城狭蒸留所の公式サイトに記載がありますが、施設のメンテナンス日などが急に入ることもあるため、要注意。
少し手間ですが、行く前は必ず、公式サイトの情報をチェックしてください
宮城蒸留所の場所と行き方について
場所は「〒989-3433 宮城県仙台市青葉区ニッカ1番地」にあります。
仙台市と聞くと「なーんだ、都会にあるなら行きやすそうだな…」と思うのですが、実際はめっちゃ山奥です。
こんな感じで山々の中大きな工場がドーンと建っている状況となります。
そのため、宮城県民以外が行くとすると、少しハードモード。。
ちなみに、行き方は、電車とバスを乗り継いでいく方法と、バスで行く方法があります。(無料試飲をしない運転手係がいるなら車で行くのが一番楽ですが…)
行き方については、コチラの記事で初めて行く人でも分かりやすいように書いた記事があるので、ご覧ください。
「バスは真ん中から乗って、降りる時に先頭から支払いタイプ」など、行き方について細かいところまで書いたので良かったら読んでみてください
実際に行ってきた感想
楽しいのは言わずもがななんです。
毎日飲んでる大好きなウイスキーって、こんな風に作られているんだ…。と思える素敵な体験でした。
また、ガイドのお姉さんが教えてくれる知識や、所々に置かれているウイスキーに関するパネルなどがあり、それらをじっくり読むとまた面白い。
見学の流れ・様子
施設で受付を済ませたあとは、時間まで受付にある資料などを見て待ちます。
その後、ガイドのお姉さんからお声がけがあるのでシアタールームへ入場します。
何故ここ宮城に蒸留所を作ろうとしたのか、などのニッカウイスキーの歴史に関する動画が約10分ほど視聴できます。
その後、工場内の施設をガイドのお姉さんについて行って、説明を聞きながら回ります。
こちらは、発芽した大麦を乾燥させるための場所です。
現在は使われていないそうですが、特徴的な屋根や外観などから、この宮城蒸留所のシンボルとして残されております。
ウイスキー作りに欠かせないポットスチルと呼ばれる蒸留器も見学できます。
ポットスチルの形により、ウイスキーの仕上がりに変化が出るのですが、宮城狭では華やかな風味のモルトウイスキーに仕上がるような形になっているとか。
対して、北海道・余市にある蒸留所ではポットスチルの形が直線的(宮城狭のように真ん中に膨らみがない形)で、力強い香りと味わいになります。
貯蔵庫の樽も見せてもらうことが出来ました。
ニッカの親父が描かれている樽、並んでいると可愛いですね。
こういったプチ情報のスライドなども随所にあるので、読むだけで「ふむふむ…」と思う素敵な見学ツアーでした。
そして、待ってました!!!無料試飲の時間!!!
施設内を色々見て回り、最後に試飲ですが、下記3つのウイスキーを試飲しました!(行く日によって試飲できる銘柄が違うとのこと)
また、この試飲ブースでは、ニッカウイスキー創業者の竹鶴政孝さんが惚れ込んだ、この地の川を流れる伏流水を使ったお水や炭酸も無料で飲めるので、チェイサーにしたり、割ってハイボールにして飲んだりすることが出来ます。
お水が本当に美味しかったので、ぜひ、チェイサーとして飲んでみてほしいです。
宮城狭は初めて飲んだんですけど、美味しいこと…。
飲む前の香りが結構強く、「お、これは結構ガツンとくるタイプかな?」なんて思って飲んだら、なんとフルーティなこと…。すっごい飲みやすいです。
画像の説明にもあるように、口に含んで飲んだ後、ドライフルーツとかの香りにも似た甘い香りが鼻から抜けます。
そしてスーパーニッカ…。
君は逆に香りが優しかったので、味わいも優しいのかと思いきや、意外と力強い。余市のモルト原酒とのブレンデッドのため、余市の力強い味わいも十分に感じられます。
これもまた凄く美味しかったです。
アップルワインは女性向け、と説明があったので飲んでみたら確かにこれは甘くてほぼジュースのように飲める!と思いました。
これは炭酸割りにしてごくごく飲みましたよ
続きまして、ツアーの最後は自由にお買い物タイムです。
私は悩みに悩んでこれらをご購入してきました。
- チョコレートケーキ
- コースター
- ウイスキーのミニボトル
- ウイスキーボンボンのお菓子
この日は宮城狭の通常ボトルが品切れになっていたので買えなかったんですが、また次回ってことで。
ちなみに、一番左手のチョコレートケーキがめちゃくちゃ美味しかったです。
これ以外にも他に、限定のお酒とかも売られていたので、見学後はショップに寄って爆買いしてしまいますね。
テイスティングブース(有料)でもお酒を楽しめる
ちなみに、、、
ショップの隣に「有料で試飲が出来るコーナー」があるため、せっかくなので寄りました。
※おひとり様3杯まで頼むことが出来ます。
頼んだお酒は下記2つ
余市と竹鶴です。
余市のガツンと感が半端ない。クセが強いウイスキーが好きな人にはたまらないでしょう。
ピート香が強い。とにかく強い。でも美味しかったですよ。旦那がこういうウイスキー大好きなので嬉しそうに飲んでました。
対して竹鶴さん…。あなたは器が深い!
17年熟成なのでまずはその味わいの深さが凄い。スモーキーな香りもありながら甘い香りもあり、味わい深いとはこのことか!と表現したくなる美味しさ。
私の好みとしては竹鶴さんが好きでしたが、力強いのが好きな人は断然余市だろうなあ…と思います。
よくある質問
- Q一人でも参加可能?
- A
見学は1名~9名までOK
おひとりさまで見学もOK。お子様も一緒に見学出来るので、ファミリーで見学に来ている方もいらっしゃいましたよ。
- Q予約は必須?
- A
した方が安全だけど、私は行かずに行った
予約はそりゃした方が安全なんですが、私は予約せずに行って、受付で次の見学開始枠に予約して飛び込み参加しました。
口コミなどを見ると、そういう人も多くいるみたいなので出来ますが、繁忙期や10人以上で行く場合は絶対に予約や電話問い合わせが必要でしょう。
私はなんの観光シーズンでも無い9月初めに予約せずに行ったんですが、ちょうど空いていたので、その場で申し込んで無料見学に参加できました。
けど、到着してから続々と5組くらい受付に入ってきたので、予約はしていった方が確実かなと思います。
まとめ
行く前は、興味あるけど「行き方が…」「見学っていってもそんな楽しくないっしょ」と冷めた意見丸出し筆者でしたが、行ってみたら楽しい。
天気にも恵まれ晴れていたし、工場内を歩くだけで楽しかったです。
蒸留器であるポットスチルを見学した時は、ウイスキーの香りがぶわーっと香ってきて、「いい匂い…!!」と、一際興奮してしまいました。
他の見学グループの女性陣は「酒くさっ…」とか「やば…」と漏らしていたので、おそらくこの感覚は酒飲みだけ…
酒好きの友達と遊びに行くのにもいいと思うので、興味がある方は一度行ってみてくださいね!
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