「だるま」や「たぬき」の愛称で知られる「サントリーオールド」ウイスキー。
古くから販売されているウイスキーで、30年ほど前、父が若い時に飲んでいたのを、今、私が飲んでいるという、歴史を感じるウイスキーでもあります。
その昔は「出世してから飲むお酒」とされていて、手が届かない存在だっただるま。
今では2000円以内で買えるため、ウイスキーの中ではかなりお手頃な値段となりました。
このお値段で買えるウイスキーの中ではダントツに美味しいと感じたので今回はだるまの歴史や飲み方などを解説していきます。
サントリーオールドの味や特徴
サントリーオールドは、その丸いフォルムのビンの形から、「だるま」や「たぬき」と呼ばれているウイスキーです。
日本のサントリーから1950年に発売されており、オールドのほかにサントリーさんから発売されている有名なウイスキーが「角瓶」や「トリス」「白州」や「山崎」などがあります。
サントリーオールドは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーのブレンデッドであり、バランスの取れたクセの少ない味わいと、スイートな香りが特徴です。
種類 | ブレンデッドウイスキー |
度数 | 43% |
値段 | 1500円~2000円以内 |
特徴 | 甘い香り |
サントリーオールド だるまの味わい
続いて味わいについて詳しく解説していきます。
- 甘くてクセの無い味わい
- 女性やウイスキー初心者でも飲みやすい
サントリーオールドの味わいはまず、甘い香りがとても心地よいと感じました。
2000円以内のお値段で買えるウイスキーでこんなに甘い香りがダイレクトに感じられるウイスキーは珍しいです。
それもそのはず、サントリーオールドは、熟成の際にシェリー樽で寝かせており、この樽の香りが甘くて女性向けのウイスキーに仕上がる秘密かなと思いました。
その代わり、スモーキーな香りやピーティさは無し。つまりクセがほとんどないです。
ウイスキーの中でもピートの香りが好きな人には物足りないと感じるかもですが、これはこれでとても美味しいです。
女性と一緒に飲むときにはおすすめなんじゃないかな、と思いました。
甘い香りがついているウイスキーが好きな人にはおすすめ
サントリーオールドのおすすめな飲み方
サントリーオールドのおすすめな飲み方を紹介していきます。
香りや味わいがしっかりとしていて、更にクセも少ないので、定番なハイボールもいいですが、他にもオススメな飲み方を紹介していきますね。
飲み方①ハイボール
炭酸水で割って飲む飲み方、ド定番のハイボール。
甘い香りとほのかなウッドィな香りが感じられて、より美味しく飲みやすくなります。
ハイボールやウイスキーが苦手な人でも、だるまウイスキーであれば甘い香りで飲めるようになる人もいるんじゃないかと思います。
飲み方②ロックで
ガツンとウイスキーを味わいたい方におすすめな飲み方。
甘い香りはありますが、ロックで飲むと少しビターさが勝つ印象。
普段からウイスキーを飲んでいる人ならば美味しいと感じますが、ウイスキー初心者には、だるまウイスキーをロックで飲むのはおすすめできないかもです。
飲み方③トワイスアップ
まろやかな味わいになる飲み方「トワイスアップ」もおすすめです。
トワイスアップとは、ウイスキーと同量のお水で割って飲みます。
ロックでは、ガツンとビター感を感じたものの、トワイスアップでは、サントリーオールドの甘さが引き立ち、飲みやすい印象に。
ロックやハイボールの飲み方に飽きた人にはおすすめできる飲み方です。
サントリーオールドが好きな人におすすめするウイスキー
サントリーオールドを「美味しい!」と感じた人なら、絶対これらも好きだと思うウイスキー3選をご紹介します。
3つのどれもが、とてもフルーティな香りが強く、初めてウイスキーを飲む人や、ウイスキーの甘い香りが好きな人にはとってもおすすめです。
宮城峡(みやぎきょう)
軽やかで華やかな味わいが特徴。
バニラや蜂蜜の香りがあり、ウイスキーなのにみずみずしさを感じられる商品。
上品なウイスキーを探している方にはぴったりです。
シーバスリーガル ミズナラ12年
とにかくフルーティな香りに感動します。
リンゴや洋ナシの香りを感じさせる香りと、樽の香りのそのどれもがバランスがよく、飲みやすいウイスキーの1つです。
ロックやストレートでいかがでしょうか。
グランツ
ご紹介した3選の中で最もリーズナブルで値段が安いです。
1500円程度で買える、フルーティなウイスキーをお探しならとりあえずコレです。
フルーティーな香りのあと、後味にビターなチョコレートを感じさせる香りもあります。
チョコレートと一緒に楽しむのもありですよ。
値段を気にせず、普段飲むウイスキーとしてはコスパが最高!
サントリーオールドの歴史
サントリーオールドの歴史を語るためには、まず、サントリーのウイスキーの歴史からおさらいしていく必要があります。
サントリーは、1899年(明治32年)、鳥井信治郎が商店を創業したことが始まりとなります。
最初はブドウから作ったお酒「赤玉ポートワイン」を作っていましたが、これが大ヒット。赤玉ポートワインの大ヒットで手に入れたお金で山崎蒸留所の建設をします。
蒸留所を建設し、本格的なウイスキー作りを始め、1929年(昭和4年)にサントリーウイスキー(白札)を発売します。
その後、日本人の好みに合うようなウイスキー作りを目指し、1937年(昭和12年)に角瓶を発売。
9年後の1946年(昭和21年)にトリスウイスキーが発売されます。そして、1950年(昭和25年)にサントリーオールドが発売されました。
日本では、まだまだ日本酒文化だった!
このとき日本では、お酒といえばまだまだ日本酒が定番のお酒であり、ウイスキーを普段から飲むような文化はあまり根付いておりませんでした。
しかし、サントリーの戦略で「二本箸作戦」というものが展開されました。
これは何か?というと、「お寿司や天ぷらなどの日本料理に、日本酒ではなくウイスキーを合わせて飲もう!」運動みたいなものです。
二本箸作戦、大成功!
この作戦は大成功し、サントリーオールドは爆発的に売れまくりました。年間約1240万ケースを売り上げ、当時(1980年)の販売量世界一となっています。
その後は、世界のウイスキーが国内にも入ってくるようになり、国内産のウイスキー市場が厳しくなります。
そうした中でもサントリーの戦略は素晴らしく、「角ハイボール」のブームを生み出し、本格的なウイスキー「山崎」「白州」などのシングルモルトの販売も始めます。
これらが世界的に認められ、今では「山崎」「白州」の方がお値段が高く(大体5000円前後)、サントリーオールドは「角瓶」と同等くらいの値段で買える、お買い求めしやすいウイスキーとなりました。
まとめ
今回は、2000円以内で購入できる隠れた美味しいウイスキー「サントリーオールド」についてご紹介しました。
サントリーオールドの味わいや飲み方のまとめはこちらです。
フルーティで甘みが強く感じられるウイスキーは多くありますが、それだけ値段が高くなります。
大体5000円出せば、そういったウイスキーを飲めますが、やっぱりお値段気にしてしまいますよね。
そんなときに大体1500円程度~2000円以内で買える、お手ごろで美味しいウイスキーは本当に助かっています。
毎日飲む人なら、ウイスキーに5000円はかなり値段気にしますよね。私もそうです
古くからある有名な商品ですので、スーパーなどでもよく見かけるのも探しやすく良いところです。
まだ飲んだことが無い人は良かったらこれを機会に飲んでみてくださいね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!